「なんとなく疲れが抜けにくい」「体が重だるい」「気分がすっきりしない」──そんな不調を感じることはないだろうか。季節の変わり目や忙しさの影響もあるが、実は日々の呼吸が浅くなっていることも原因のひとつかもしれない。
自律神経と呼吸の関係とは？
呼吸は無意識に行っているものだが、実は自律神経のバランスに大きく関わっている。浅い呼吸や早い呼吸は交感神経を刺激し、緊張やストレスを強めることがある一方、ゆっくりと深く呼吸をすることで副交感神経が優位になり、心身がリラックスモードへ切り替わるのだ。
このバランスが崩れると、疲労感や不眠、イライラといった心身の不調が起こりやすくなる。特に梅雨の時期や日常のストレスが多い時は、無意識に呼吸が浅くなってしまいがちだ。
簡単にできる深呼吸習慣で心身をゆるめる
▼ 1. 意識してゆっくり深呼吸をする
まずは、鼻からゆっくり息を吸い、口からゆっくり吐き出す。ポイントは吐く時間を長くすること。5秒吸って、8秒かけて吐くイメージで行うと副交感神経が刺激されやすい。朝起きたときや寝る前、休憩中などに取り入れてみよう。
▼ 2. 姿勢を正して呼吸をサポート
背筋を伸ばし、胸を開く姿勢を意識することで、肺がしっかり膨らみやすくなり、自然と深い呼吸がしやすくなる。デスクワークの合間や立ち姿勢の時に、肩の力を抜いてみるのも効果的。
▼ 3. 呼吸に合わせた軽い体の動きもおすすめ
腕をゆっくり上げながら息を吸い、下ろしながら吐くなど、呼吸と動きを連動させると、よりリラックス効果が高まる。入浴後のストレッチや就寝前の簡単な体操として取り入れるとよい。
呼吸習慣と合わせてできるケアも意識したい
湿度の高い季節は、エアコンで身体が冷えやすくなるため、足元を温めるなど冷え対策も重要。白湯を飲んで内側から温めることも効果的だ。また、軽い運動やストレッチで血流を促すことも自律神経の安定につながる。
まとめ
呼吸は心身の状態を映す鏡とも言える。無意識に浅くなっている呼吸を意識的に深くゆっくり行うだけで、緊張やストレスがやわらぎ、自律神経のバランスが整いやすくなる。疲れやだるさ、気分の重さを感じたら、まずは呼吸に意識を向けることから始めてみてはいかがだろうか。日々の生活に深呼吸習慣を取り入れて、心も体もゆるめる時間を大切にしたい。
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